これからマイホームの購入を考えている方には、実際に動き出す前にあらかじめ不動産購入の流れを調べておくことをおすすめします。
資金を準備するタイミングや入居までの流れ、入居した後のことまで事前に知っておくことで、慌てず計画通りに不動産購入を進めることができますよ。
そこで今回は、不動産購入の一連の流れと注意点についてご紹介します。
不動産購入の流れ:購入計画から入居までの5ステップ
1.資金計画
不動産購入は、ほとんどの人が一大決心をして実行に踏み出すような大きなお買い物です。
そのため、まずは購入にかかる総費用を把握しておくことが大切です。
意外と見落としがちですが、不動産購入には物件価格だけでなく、税金や手数料など様々な諸費用が必要となるので注意しましょう。
この諸費用は、新築物件で物件価格のおよそ3~7%、中古物件でおよそ6~9%の金額が目安です。
不動産購入費用=物件価格+諸費用=自己資金+住宅ローン
また、親族からの援助が見込める場合はそれがいくらになるのか、自己資金はどのくらい用意できるかなど、資金面を明確にしておきましょう。
2.情報整理
物件情報は、物件価格や駅からの距離・広さや間取りだけでなく「ご家族の皆さんが安心して暮らせるか」という周辺の治安や教育環境も大切ですよね。
しかし、限られた予算の中で、すべての条件を備える物件を探すのは難しいもの。
ご家族にとって譲れない条件は何か、条件の優先順位を決めておくことが大切です。
実際に物件を見る前に決めておくことで、ご家族内での意見のすれ違いを防ぐことができますよ。
3.物件見学
実際に、物件の状態や周辺環境を知ることができるのが物件見学です。
気になる物件が見つかったら、ご家族で内覧されることをおすすめします。
物件を見る中で、自分たち家族に適した住まいはどんなものなのか、明確なビジョンがイメージできます。
図面などが事前にもらえる場合は、当日までに目を通しておき質問事項などをまとめておきましょう。
また、メジャーを用意しておくと、今お持ちの家具家電の収まり具合を具体的にすることができます。
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4.不動産売買契約
物件が決まったら申し込みをし、住宅ローンの事前審査を受けたあとは宅地建物取引士から物件に関する重要事項の説明を受けます。
この時、契約内容や物件に関する大切な説明があるので内容をしっかり理解し、不明点は解消することが大切です。
内容に問題が無ければ売買契約を締結します。
契約書類を作成後、手付金を支払って契約成立となります。
手付金は物件価格の1割が目安です。
5.住宅ローン契約
売買契約後、金融機関に住宅ローン借り入れの申し込みを行います。
住宅ローンには様々な種類があるので、ご自身にあった条件や金利を比較検討し、ローンを決定します。
物件を購入する不動産会社から金融機関の紹介を受けられる場合もありますので、担当者に確認してみるのも手段の一つでしょう。
住宅ローン申し込みから1~3週間程度で金融機関から融資の承認がおり、その後住宅ローン契約を結びます。
6.支払い・引き渡し
住宅ローン契約により融資が実行され、残代金の支払いとなります。
一般的には銀行振り込みで残代金の精算が行われます。
支払いが確認されると物件の鍵を受け取り、いよいよお引越しです。
不動産購入の流れ:入居した後の2ステップ
ここまでで、物件引き渡しまでの大まかな流れをご説明しました。
物件がご自身の手元に渡るまでにも、多くの段階がありましたが、物件引き渡し後も大切な工程が残っています。
ここからは、物件が引き渡された後についてみていきましょう。
7.入居
お引越し前後は電気・ガス・水道のライフラインや電話・プロバイダ等の移転手続きを行います。
合わせて、役所への転出・転入届、お子さんの学校への転校届、運転免許証の住所変更など、数多くの手続きが必要ですので漏れの無いよう行いましょう。
8.翌年の確定申告
住宅ローンでマイホーム購入をした場合、購入の翌年の確定申告で所得税が還付される「住宅ローン控除」を受けられる場合があります。
住宅ローンの年末残高証明書や不動産売買契約書の写し、源泉徴収票など、必要書類を用意して確定申告に臨みましょう。