住まいの購入にあたっては、多くの方が住宅ローンを利用します。
住宅物件は高額であるため、金融機関から融資を受けないと購入できないケースがほとんどです。
住宅ローンを組むときには、最初にまとまった金額を用意することも多いのですが、あのお金が何なのかご存じでしょうか。
本記事では、マイホーム購入時における頭金の意味や相場、注意点などについて解説しましょう。
マイホーム購入時における頭金の意味
マイホーム購入時において、頭金を用意する意味がわからない、といった方は少なくないでしょう。
あのお金は、住宅購入代金の一部を、自己資金で用意したものです。
住宅代金が1,000万円として、初期資金として200万円を用意したのなら、残りの800万円をローンで分割返済していくのです。
手付金との違いですが、手付金は契約の成立を証明するためのお金であり、取引をスムーズに進める役割も担います。
マイホーム購入時における頭金の相場
マイホーム購入時に、どの程度の頭金を用意するのかは、その人の資産状況などによって大きく異なります。
人によっては、ほとんど自己資金を投入せず、ほぼ全額をローンでまかなう、といったケースもあります。
一般的な相場としては、購入費用に対して8~19%程度です。
注文住宅なのか建売なのか、それともマンションなのかによって、割合も変わってきます。
購入費用が高くつく、新築注文住宅や新築マンションは、16~19%程度が目安ですが、一般的には10%前後の資金を用意する方が多いようです。
マイホーム購入時における頭金の注意点
頭金に関する注意点としては、諸費用が挙げられます。
住宅ローンを組むときや、物件購入手続きを進める中では、さまざまな諸費用が発生します。
住宅ローン手数料や、登記費用、仲介手数料、不動産所得税などが該当しますが、これらは基本的に現金で支払わなくてはなりません。
そのため、自己資金のほとんどを最初に支払ってしまうと、これらの諸費用を支払えなくなってしまうおそれがあります。
また、返済期間を短くしたい、総額を少なくしたいと頭金を多く用意する方もいますが、これにも注意が必要です。
今後の人生で何があるかわからないため、リスクに備えて資金をプールしておくことは大事です。
それも踏まえたうえで、どの程度用意するかを判断しましょう。